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貨物の正しい積載方法②

組合員の皆さま、こんにちは!


『偏荷重(へんかじゅう』という言葉を知っていますか?


偏荷重とは、積荷が前後左右のいずれかに偏っている状態のことを指します。


偏荷重の危険性は以下のとおりです。


①積み付けが不適切で生じる場合


積荷全体の重心の位置が前後・左右方向に偏っていると、
横転や制動力不足、ハンドルの不安定といった危険が生じます。



②固縛が不十分で運行中の荷崩れにより生じる場合


長いS字カーブや曲がり角を走行するときや急ブレーキをかけたときの衝撃・遠心力によって、
荷物が横滑りすることで荷崩れが発生し、偏荷重になる場合もあります。

また、積荷の重心が高いと、走行中の左右の揺れが大きくなり、
走行が不安定になったり、荷崩れしやすくなる危険が生じます。



例えば下図のような現象が発生します。




★積荷が左右方向に偏っていると、
 カーブ走行時や右左折時などに横転しやすくなる


★積荷が前に偏っていると、
 下り坂でブレーキをかけたときに、制動力が不足して止まり切れない恐れがある。
 また、カーブでは強いアンダーステアになる。


★積荷が後ろに偏っていると、
 ハンドルが不安定になったり、発進時や上り坂などで前部が浮く恐れがある。
 また、カーブでは強いオーバーステアになる。


また、偏荷重の状態で以下のような運転をすると、
横転などの危険性が高くなります。


・乱暴な急発進
・段差や道路の凹凸などを乗り越える
・急なカーブでのスピード超過
・急ブレーキ


普段の運転はもちろんのこと、
貨物を積載しているときは、
より慎重な運転を心がけましょう。