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スピードがもたらす危険④
組合員の皆さま、こんにちは!
さて本日は、
スピードと視力・視野の関係性と
流体刺激についてお話していきます(^^)
★視力の低下と視野の狭まり
運転免許を取るうえで必要な視力は【0.7以上】とされています。
しかし、これは「静止視力」であって、
実際に車を運転しているときの視力である「動体視力」は、
静止視力の80~95%程度に低下すると言われています。
この静止視力に対する動体視力の低下の程度は、
加齢に伴って大きくなる傾向があります。

また、車を運転しているときの「動体視野」は「静止視野」より狭く、
車のスピードが速くなればなるほど狭まっていきます。

※視力0.1以上の視野(元名古屋大学環境医学研究所教授・鈴村明弘氏の研究資料による)
本来、人間は時速4∼5キロで移動する動物で、
視覚の機能もその速度に見合ったものになっています。
そのため、車のスピードには追い付けないことを自覚する必要があります。
★流体刺激と接近追従
「流体刺激」とは、車の周囲の風景が流れ飛ぶように見えるもので、
ドライバーにとっては煩わしく、目と神経の疲れの原因になっています。
特にトラックの場合は、高い運転席から見下ろすという視界特性によって、
運転視界の大部分を路面が占めることになり、
乗用車以上に路面からの流体刺激を受けるようになります。

これを避けようと無意識のうちに、
前車との車間距離を詰め、その後部に視線を集中し、前車と同じスピードで走ろうとします。

そうすることで、トラックの運転視界は安定した静止視界となり、
路面の流体刺激から逃れることができるのです。
スピードが高くなるほど流体刺激も強烈になり、
それを避けるためにさらに前車に接近追従してしまう・・・
これらがスピードがもたらす危険の1つとして、
しっかり認識しておきましょう(`・ω・´)
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